装光妖精ルクスルナ1話 VSプラント
優の住む街には装光妖精が2人いる。
1人はもちろん、装光妖精ルクスルナこと望月優だ。
もう1人は装光妖精ソルライト。正体は優の友達でクラスメイトでもある日之宮あさひだ。
なぜ同じ地域に2人いるのか。それはライフマテリアが昼夜問わず現れるから。
ソルライトが昼担当ならルクスルナは夜担当というわけだ。
「……」
優は勉強机でノートを広げ、授業の復習をしていた。
夜の戦いに赴く関係で昼間の学校は眠くなりがちだった。敵・ライフマテリアへの警戒も兼ねて遅れは夜に取り戻しているのだ。
ライフマテリアが来てもすぐ動けるように、学校指定の黒いセーラー服も着ている。
もくもくと勉強する優の表情と口は静かなものの、彼女の部屋の模様はうるさかった。
なかばアイドルめいた人気のあるソルライトのポスター、フィギュアなど、装光妖精ソルライトのグッズが見渡す限りに広がる。
ただ、優がソルライトのグッズを集めているのは”ソルライト”という姿が好きだからではない。
優は日之宮あさひというクラスメイトが好きなのだ。あさひの一面だから、ソルライトも好きなのだ。
あさひは無表情でわかりにくいと言われた自分の表情を読み取って、気にかけてくれる。それが嬉しかった。
少なくとも優にとって、日之宮あさひが1番好きな人なのだ。
だから、あさひの日常を守りたい。
正義感というものはあまり持たない優が装光妖精として戦うのはほとんどそんな理由だった。
ちらりと、机の上に飾ってある写真立てを見た、その写真には優とあさひが一緒に写っている。
「……!」
気配が優を叩いた。
それはライフマテリアの邪悪な気配。
優が窓を開けると夜の空は星々の輝きを失い暗黒に充ちていた。
自分と友達の、あさひの住む街の平和を脅かすものが現れたのなら、装光妖精は戦わなければいけない。
だから優はこう唱えた。
「装光」
そのワードとともに優が来ていたセーラー服が水色の光の粒子へと変化する。
さらに粒子が衣装を形作る。
黒いショーツが乙女のデルタゾーンを覆い隠した。網目模様のインナースーツがヘソ下と肩までを覆う。
網目模様のグローブの上には忍者装束を思わせる手甲。足に現れる足袋も同様、忍者装束を連想させた。
プリーツスカートが茶色の革のベルトでしっかり固定され、さらにベルトにも愛用の光剣を納めた鞘がくくりつけられる。
セーラー服の黒地は元の形を取り戻しつつ各所に水色のエネルギーラインを走らせる。
髪は元の色の通りのあでやかな黒色で、青色の花のようなシュシュが後ろでポニーテールにまとめる。
瞳の黒目は青く染まった。胸の前に青いクリスタルが現れ、コスチュームの光るラインの終着点に鎮座する。
さらにクリスタルに青いスカーフタイが通されて、優は、いや、装光妖精ルクスルナはぎゅっと下に引っ張った。
「装光妖精ルクスルナ、見参」
ルクスルナは友達との平和を脅かすものを討つため、夜を駆けた。
気配のありかは、木々生い茂る公園。先日ルクスルナが人形兵と戦った場所。ソルライト、あさひも今日の戦場だったとメールで伝えてくれた。
公園には白いライフマテリアの少女・シェイともう1体の植物の根っこが集まったような異形がいた。
「ルナ。今日も来てくれたね」
「あなたのためではありませんけどね」
「ふふ、つれない。遊び相手の玩具ももっと面白くしてあげたのに」
「面白く……」
「遊んであげて、プラント」
シェイは根っこの怪物にそう呼び掛けてけしかけた。
プラントと呼ばれた根っこの怪物は、自らの身体のいくつかを槍のように見立て、ルクスルナに向かって放った。
確かに速度が速い攻撃。しかしルクスルナは跳躍し、低めに宙をとんで根っこの槍を躱した。
槍が地面を抉る。優は残った胴にあたる部分に着地し、そのままその上を伝い、プラントに向けて走った。
「ルナ。かっこいい」
敵であるはずのルクスルナにシェイはどこか見惚れているようだった。
その間にもルクスルナは根の元への距離を詰めて、ついには自身の間合いに納める。
再び跳躍し、青い光剣を抜刀。その刃が振り下ろされる。はずだった。
「えっ?」
ぐい、となにかが首筋と手首に巻き付いた。
それがなにかを判別する間もなくルクスルナの身体は後方に引っ張られた。
「がはっ!」
ルクスルナの身体が地面に叩きつけられる。
衝撃で肺から空気が漏れた。
地面に身体を縫い付けられるような感覚。その感覚を与えているのがさきほど地面を抉り、気づかないうちに這い出ていた根っこだとようやく理解した。
「油断、しましたっ」
腕を伸ばそうにも根の力は強く、拘束が解けない。
首も強い力で絞められて、息がくるしい。
危機的な状況に陥ったルクスルナにシェイが語り掛けた。
「ルナ。かっこいいところもいいけど可愛いところもみせてほしいな」
「どんな表情が可愛いか、よくっ、わからないですね」
「教えてあげる。人が可愛い顔をするのに必要なのはひとつは苦痛」
ひゅんっ、とまた別の根が勢いよくルナの下腹部を叩いた。
「ごはっ!?」
面状の激しい衝撃を受けて、ルクスルナが唾液混じりの悲鳴をあげた。
さらに根っこは同じ個所を叩く。
「かふっ!!」
ルクスルナのポーカーフェイスだった顔が、苦悶に歪んだ。
根っこは執拗に、鞭打ちのごとくルクスルナを痛めつけた。
「あ……あぅ……」
なんども痛めつけられ、八の字の眉で弱弱しい表情を晒すルクスルナ。
その顔を見て、シェイの興奮が高まった。
「ルナ。とっても可愛い」
「それは、どうも……」
頼りない表情を見せつつもルナは言葉の上では強がってみせた。
どんなに劣勢でも気持ちを強く持たなければならないことを幼い戦士は知っていた。
「意地っ張り。そんなとこもルナのいいとこ。次は、もうひとつの可愛いお顔、見せて?」
シェイはプラントの身体を撫でた。
それが合図だったのか、プラントの方から根っこ触手がルクスルナめがけて飛んだ来た。
狙いは妖精の小さな桃色の唇の中。
「んぷっ!? んぅぅぅ!!」
根っ子はルクスルナの唇に触れた次の瞬間、それをこじあけて口内へと侵入した。
舌を通りこして喉奥まで圧迫する異物。
あまりの苦しさにルクスルナの口から大粒の涙がこぼれた。
さらに異物はドクンと脈動した。根っこ触手は戦士妖精の喉奥に向けて液体を発射した。
「んぅぅぅぅぅ!!」
無理やり流し込まれる液体に目を見開くルクスルナ。根っこに蓋をされていなければ絶叫が漏れていただろう。
その蓋が、役目を終えたのか口から引き抜かれた。
「んはぁっ! はっ、はっ……」
口内を蹂躙していた根触手は引き抜かれたものの体力の消耗が激しい。
ルクスルナはすでに肩を上下させて息をしている状態だった。
「うあっ!? は、はなして」
打撃や口内圧迫を受けている間に足にも根が絡みついていた。
もとから手を拘束していたものも合わせて四肢にまとわりついた根は高度をあげ、ルクスルナの身体を宙に浮かせた。
手首は左右でクロスした状態で拘束され、足は赤ちゃんがおしっこをさせられる時のようにM字に開脚させられていた。
さらに別の根がルクスルナに迫る。根はルクスルナのコスチュームにひっかかるとその一部を破り始めた。
「きゃあっ!」
ルクスルナが短く可愛らしい悲鳴をあげる。
胸の乳首のあたりと、女の子の大事なところがある股間。
そこを保護していた部分をむしり取られ、外気に晒されたのだ。悲鳴をあげるなという方が無理な話だった。
「やっぱり、綺麗。あと、そろそろ」
「そろそろ? っ!!」
ドクン、とルクスルナの心臓の鼓動が早まった。
身体が、火照るような熱を持ち始める。
じわりと、汗が肌から噴き出てコスチュームを濡らした。また股間の割れ目からは汗でない液体も混じっている。
「プラントは女の子を気持ちよくする蜜を出すの」
「み……つ」
心当たりがあった。さきほど喉奥にぶちまけられた蜜というにはあまりに大量の液体。
しかしあれは甘い味がした。
「ひゃっ」
さらに糸のように細い触手が露わになった2つの乳首にまとわりつく。
同様、割れ目の上にある陰核もぎゅっと細い糸がつまんだ。
「ひぅぅぅぅ!?」
性の3つ豆を刺激されて、ルクスルナから悲鳴のような嬌声が漏れた。
きゅっ、きゅっと糸触手はルクスルナの性的突起をしごきあげる。
その度にガクガクとルクスルナの幼い身体が揺れた。
「ひぁっ、ひぅ、はぅぅ!」
次第にしごきは加速していき、ルクスルナから漏れる悲鳴も小刻みなものになる。
そして。
「はぁううううう!?」
ルクスルナの脳天を衝撃が叩き、彼女の身体はイキ潮をばらまいて絶頂を決めた。
腰はびくんびくんと跳ねて、空中に固定されている状態がその動きの輪郭をはっきり写した。
舌を外気にさらけ出し、肩で息をするルクスルナ。潤んだ瞳と合わせて、無様なイキ顔を晒していた。
さらに絶頂を迎えて弛緩した身体は膀胱の締りを緩めてしまった。
ちょろろろろろろ。
ルクスルナの股間から出る黄金水が弧を描き、地面にあるプラントの根を濡らした。
そのさまは植物に水を与えるじょうろのようだった。
「う……うう……」
「やっぱり。女の子は、気持ちよくなった顔が1番可愛い」
イキ顔を晒すルクスルナをシェイは満足気に眺めていた。
プラントの根っこに変化が起こった。
急激に葉が生えて、さらにはその先、白い花を咲かせたのだ。
そしてその白い花はルクスルナの鼻先に添えられ、ぼふんと粉をばらまいた。
「~~~~~っ!?」
その粉をまともに吸い込んだルクスルナの全身がガクガクと痙攣を始めた。
今度は腰だけでなく、手も足も暴れて、喉を逸らしてのけ反った。
ぷし、ぷしゃぁぁとまたイキ潮がばらまかれる。
黄色い小水もまた、プラントの根がある地面に向かっていった。
装光妖精の絶頂汁と小便には莫大なエネルギーが含まれていた。
それが栄養となり、プラントの根を、葉を、花を育てたのだ。
そして花はその数を増やし、またルクスルナに性的興奮を与える花粉をまき散らす。
興奮を覚えたルクスルナの身体は派手に栄養汁をまき散らして再びプラントを育てる。
すでに負の性的ループが完成しつつあった。
「ふあああああ!! らめ、らめぇぇ!」
糸触手がまた、無慈悲に3つ豆をしごき、速く栄養を己が主に捧げろと催促する。
身体から放出される恥ずかしい液体とともに気力が奪われていく。
「はっふぅぅぅぅぅ!!」
ルクスルナはまた、絶頂した。
意識が遠のいていく。
まぶたの裏で顔が浮かんだ。
それはあさひの笑顔。ルクスルナの、望月優の1番好きな人。
閉じかけていたルクスルナの意識が覚醒した。
ルクスルナは根が身体を拘束している部分だけに光の力を集中させる。
そしてその力をもって拘束していた根を焼いた。
「はぁっ、はぁ」
「ルナ……」
シェイが真剣なまなざしで、呼吸を整えるルクスルナを見つめてプラントを撫でた。
またなにか命令を下しているようだ。
だが、その命令が実行されることはなかった。
「はぁぁぁ!!」
ルクスルナが居合の要領で抜刀した青い光剣が、プラントを切り裂いたからだ。
光の力を集中させた剣が、ライフマテリアを断つ。
あとにはルクスルナとシェイが残った。
「はっ、はっ……」
ダメージと性的興奮による疲労から膝が笑い、肩で息をするルクスルナ。
シェイはそんなルクスルナを見てほほ笑んでいった。
「やっぱり私、ルナのこと好き。またね」
シェイは魔法陣を浮かび上がらせるとその中に消えていった。
シェイがその場からいなくなると同時に夜空も星々の輝きを取り戻していく。
「あっ……」
緊張の糸が解けたルクスルナは地面に尻もちをついて倒れた。
(もしかしたら、あさひもこんな目に……)
とてもつらい戦いだった。望月優という心は、自分の大切な友人も同じようなことになっているかもしれないと思うと胸がぎゅっとしめつけられた。
明日あさひの様子を見てみよう。そう心に決めて青い光を持つ妖精はその場を後にした。
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