降神姫アグニ13話 ゴーストハンド

  とある廃工場。

 人形のような無表情の少女がいた。

――ジーンキ、退屈じゃない?――

「うーちゃん」

――ぼくはちょっと退屈だね――

「じゃあ、ボクに入って暴れる?」

――うんにゃ、この退屈があるからこそ面白い時間がもっと面白くなるんだよ――

「そういうものなんだ」

――そーいうもの。ジンキも趣というものを理解できるようになりたまえ~――

「ボクにはよくわからない」

――……いつか、わかるといーね~――

 闇の降神姫たちにも絆はある。

 それが例え歪な形をしていたとしても。


 火と水の降神姫たちは最後の世界に降り立った。

 いかにもな雰囲気を漂わせる洋風のお屋敷こそ、霊の世界。

「う~、なんか出そう……ひゃあっ!?」

 少し怯えているようなはなびの背中をつんっとみなもがつついた。

「み、みなも!」

「はなび、ホラー苦手だもんね。大丈夫? おトイレ一人で行ける?」

「おかーさんか!」

――この光景にもだいぶ慣れてきたな――

――ええ、微笑ましいです――

 喧嘩のような漫才も、仲がいいからこそできること。

 ふれあいの中でアグニとティアも、はなびとみなもの関係性を理解していったのだ。


 そんな騒がしいやりとりの中、ぼうっと屋敷の中に炎の塊、いわゆる火の玉が現れる。

「ぎゃあああ! おばけ!!」

「ちょっ、はなび!?」

 ホラーが苦手すぎるはなびが、霊的な火の玉を見て反射的に逃げ出してしまったようだった。

――追いましょう!――

「そうしたいけど、そうもいかなそう」

 はなびを追いかけたいみなもの行く手を阻むように数多の人間の手のようなものが立ちふさがる。

「はなびなら大丈夫。それはそれとしておせっきょーはしないといけないけどね」

――ふふ、そうですね――

 みなもは、ハンマーを構えた。


「せやっ」

 霊体のようなものにはハンマーのような物理的なものは効果がないように思える。

 しかし降神姫ティアは浄化の水を扱える。

 ハンマーを振るうことで出る水の壁が、向かってくる霊手を次から次へと浄化する。

 順調にことを運ぶみなもだが、向こうもただの考えなしではない。

 陣形をみなもを囲むように変えて、みなもの気を逸らす。

「む。こうなったら円状でまとめて……」

 みなもが次のプランを立て、実行しようとしている時だった。

 パン!

 霊手の内2つが重なりあって音を鳴らす。いわゆるねこだまし。

「っ!」

 不意打ちのねこだましにビクリとみなもの体が怯みを告げる。

 その隙を霊手たちは見逃さない。

「しまっ!」

 霊手たちが一瞬動きの止まったみなもに殺到し、その体をもみくちゃにする。

「くっ、ふぅ……」

 霊手たちが責めるのは、もちろん性的な弱点。

「ふぅぅ……!」

 乳首をこりこりといじくるのはもちろん、あるいは鎖骨に手を入れたり、あるいは腋をつついたり。

「あぅぅぅぅ!?」

 あるいはつー、と背筋をなぞったり。

「そこ、だめぇ……」

 そしてやはり、ボディスーツをずらして股間をまさぐる手もいる。

 とにかく霊手たちはみなもの性感帯とおぼしき場所全てを見極め、刺激する。

「くぅん!!」

 そして乳首や陰核をぎゅっとつままれて、みなもの体はあっさりと一度目の絶頂を迎えた。

「はっ、はっ、まだイったばかりぃ……!」

 魔物の責めはやはり一度イった程度では止まってくれない。

 今度はみなもの膣内のGスポットを探り、反応を見る。

「はっ、ふぅ、ふあう!?」

 そして、みなもが一際強く跳ねたのを見て、霊手はGスポットにあたりをつけた。

 とんとん、とんとん。

「それ、おもい~……!」

 優しくGスポットを叩かれて、みなもの体に快感が蓄積していく。

 とん!

「~~~~~っ!!」

 一際強くそこを叩かれると、みなもの体はイき潮をぶちまけて屈服を示す。

 さらに。

 しょろろろろろ。

 水の降神姫の股間から黄金水があふれ出る。

 適格すぎる手淫の衝撃で膀胱すら緩んでしまったのだ。

「あぅ……水よ」

 さすがにみなもも恥ずかしかったのか、逆にある種の冷静さを取り戻す。

 みなもの体を水のヴェールが覆い、まとわりつく霊手を一網打尽に浄化した。

「ふぅ、みなもちゃんもさすがにお漏らしは恥ずかしいな」

 はなびを追わなきゃと呟いて、みなもはその場を後にした。


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