降神姫16話(本編最終話) ウロボロス(2回目)
「やめなさい!」
ぱちん、とウロボロスがまた指を鳴らす。
そうすると、アグニとティアの意識が本来の体の持ち主、はなびとみなもへと入れ替わる。
「ウロボロス……」
「むぅ……」
「きみたちも頑張ったからね。快感という絶望の中で死なせてあげるさ」
「誰が、ひぐぅぅぅ!?」
「はなび! ひあああああ!?」
ウロボロスがはなびとみなものお腹に手をかざす。
そのすぐ後で、ぽぅ、とピンク色のハートのような紋様が二人のお腹に浮かびあがった。
「神の愛撫、人間の身で受けられること光栄に思うといいよ」
ウロボロスの手から爪の武装が解除される。
それは、言葉通り降神姫たちを愛撫するため。
「火の依り代は、ここか」
「ひっああああああああ!!?」
ぐちゅりと股間の割れ目に入ったウロボロスの指がはなびのGスポットを的確に叩いた。
探りすら入れていないのに、まるで初めから知っていたかのように刺激されてはなびの体は大きく跳ねた。
「水の依り代はここ」
「あううううううう!!」
みなもの体もびくびくと跳ねる。
ウロボロスは神格を使い、本来はただの少女でしかないはなびとみなもの性的弱点を瞬時に見抜いていたのだ。
そして、先ほど刻まれた紋様は対象の性感を高めるもの。
はなびとみなもは、ある種、ウロボロスという神に捧げられる性の供物と化していた。
「イき潮をちらせ」
「く……ふ……」
「ひ……あ」
「ああああああああああああ!?」
ウロボロスが命じると、はなびとみなもの体はそれに従うかのように大量の絶頂汁をぶちまける。
事実、従ったのだ。
神格が人間に本気で命じれば、その身を従わせることなど簡単だった。
「小水を漏らせ」
「や、め……」
「や、だめ……」
しょろろろろろ。
また、身体がウロボロスの命令に従った。
はなびとみなもの股間から、ウロボロスの言葉通りに黄金水が滴り落ちる。
「絶頂しろ」
「ひぐぅぅぅぅぅぅ!!」
「あぐぅぅぅぅぅぅ!!」
身体が跳ねた。あっけなくイかされた。
「絶頂しろ」
「ひぎぃぃぃぃぃぃ!!」
「あぎぃぃぃぃぃぃ!!」
余韻が収まらずともイった。体がガクガクと痙攣した。
「絶頂しろ」
「やめでぇぇぇぇ!!」
「ゆるじでぇぇぇ!!」
懇願は意味を為さない。イき潮がまたあたりに散らばった。
「絶頂しろ。絶頂しろ。絶頂しろ」
「やらぁぁぁぁぁ!! もぉむりぃぃぃぃぃ!!」
「ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃぃ!!」
ウロボロスの神言が、ただひたすらにはなびとみなもを終わりの見えない絶頂へと導いていく。
「あ……ひぁ……」
「ひ……うぅ……」
何十、何百と絶頂と失禁を重ねただろうか。
もうはなびとみなもの瞳に生気はなく、ただ絶頂を続け、指先まで痙攣し続けるだけのイき人形と化していた。
「ふふ、楽しかったよ。じゃあ、そろそろあの世界を喰らうとしようか」
(せかいを……? そんなのダメ……)
(みんなが、いなくなっちゃうなんて)
――ああ、ダメに決まっている――
――ここに生きる暖かい人たちには――
火と水の降神姫4人の心は重なった。
「手を出させない!」
「な、なにっ!?」
影触手を消し飛ばして、再び降神姫アグニと降神姫ティアは戦場に立つ。
その意識の舵をとるのは人であり、神である。
はなびであり、アグニだ。みなもであり、ティアだ。
思いをひとつにした降神姫たちは人神一心となって、神であるウロボロスよりも遥かに強い力を得た。
(こりゃ、勝てないな)
ウロボロスは敗北を悟った。
だから、ジンキの体から出て、降神姫としての姿を捨てた。
「ぼくの最後のあがき、受けてくれないか?」
それは、ただ巨大な蛇。ただ強大なだけの神。
ウロボロスの本来の姿。
「ええ、粉々に打ち砕いてあげる」
「みなもちゃんたちの、最後の戦い」
「ありがとう! 死ねぇ!!」
大口を開けて、人神一心となった降神姫たちに食らいつこうとするウロボロス。
「行くよ、アグニ、みなも、ティア」
こくりと、はなびの合図にみなもが頷く。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「せりゃあああ!!」
降神姫アグニの槍がウロボロスを切り裂き、降神姫ティアのハンマーが叩き潰す。
「ぐぎゃああああああああ!!」
ウロボロスは断末魔を上げて、その身を朽ちさせていった。
ただひとつ、黒いペンダントをジンキに残して。
降神姫アグニとティア、そしてウロボロスとの戦いは終わった。
依り代であったジンキは戦いの後行方不明。
そしてはなびやみなもはというと。
「なんで戦いは終わらないのよ!」
槍がゴブリンの首を切り裂く。
「ウロボロスとの戦いが終わっただけだからだよー」
ハンマーがゴブリンを頭から叩き潰す。
降神姫としての戦いはまだまだ続くようだ。
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