バーチャルゲーム2 マンドラゴラきのこ
和気あいあいとした挨拶を済ませた降神姫と装光妖精たちだが、降神姫たちは先ほどのダメージが抜けきっていない。
装光妖精たちが先行し、降神姫たちが回復次第合流に向かうというてはずになった。
「アグニさんとティアさん、かっこよかったねー」
「ええ。でも一番かっこいいのはソルですよ」
「え、あはは。照れるなぁ……と! ルナ、敵さんみたい!」
「ここは私が相手します。ソルは先へ」
「うん、わかった気を付けて!」
立ちふさがったのはきのこのような敵。
あまり強そうには見えず、ルクスルナは単体で対処を試みることにした。
そして、ルクスルナがきのこ型の注意を引くと、ソルライトはその間をすり抜けて先へと進む。
「私も、頑張ります」
ルナの武器は月のエネルギーを集めた青白い光の剣。
その剣がきのこ型の敵を、次々斬り捨てていく。
(こんなに弱いはずがありません。なにか変なことを仕掛けてくるはず)
ここのきのこより、入り口にいた暗雲の方がよっぽど手ごわそうな相手だった。
先に入ったのが降神姫たちでなく自分たちだったなら立場は逆だったかもしれない。
しかし奥のエリアにいるきのこがこれで終わるはずがない。
そんなルクスルナの予想はあたっていた。
ただしそれが回避できるものとは限らないが。
ばっくりと、きのこの一部分が裂けて、それは”叫んだ”。
「ぎゃあああああああ!!」
「うああああああああああ!?」
その叫びはルクスルナの鼓膜に響き、官能を直接その身に叩きこむ。
びくりとのけ反る体。
さらにそこに、ばふんときのこの胞子が襲い来る。
「かひぃぃぃぃぃぃ!!」
媚薬効果のある胞子を鼻や口から吸いこんで、さらに感じてしまうルクスルナ。
きのこはばふんばふんとさらに媚薬毒花粉をルクスルナへと流し込む。
「んきゅぅぅぅぅぅ!!」
ついに、官能の衝撃に耐えきれず膝をついてしまうルクスルナ。
それでもきのこの攻撃は留まらない。
絶叫が、胞子がルクスルナを責め立てる。
「んひあああああああああああ!!」
「小さい子、いじめちゃ、めっ」
舌を突き出して絶頂するしかないルクスルナへの助け舟。
それはさきほど自分が救った降神姫ティア。
ティアのハンマーがきのこの敵を吹き飛ばした。
「ん、立てる?」
今度はみなもがルクスルナに手を差し伸べる。
「はっ、はぁっ、ありがとう、ございます……」
「ちょっと休んだら、行こっか」
「はい……」
正義の戦士に退くという選択はありえない。
それをみなもも、ルクスルナも理解していた。
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